海外不動産の投資というと、日本国内よりハードルが高いと思われがちですが、経済が比較的安定しているオーストラリアは、海外不動産投資家にも人気の国の一つ。
物価は高騰していますが、経済成長の面で将来大きなリターンが期待できることから、一戸建て物件を購入する投資家も少なくありません。
とはいえ、オーストラリアは広大な土地。
長く暮らしていないと、投資するのにベストなエリアどころか、土地感覚を把握することも難しいものです。
弊社が定期的に開催している不動産の無料セミナーも好評で、セミナーを通して今年こそ必ず家を買おうと決意した方も多いのか、一戸建て住宅の購入に関するお問い合わせが増えております。
その中には、居住用ではなく投資用物件として一戸建て住宅の購入を検討されている方もいますが、オーストラリア不動産の住宅価格は年々上昇傾向にあるため、投資に対して一歩踏み出せずにいる現状もあるかと思います。
そこで今回は、「おすすめ一戸建て住宅の投資地域」についてお伝えしていきます。
オーストラリアの住宅価格は都市部よりも郊外の方が値上がりしている
オーストラリアの住宅価格について、開発の著しい都市部のCBD 中心地の方がCBD 郊外よりも値上がりしたと思われがちですが、実はCBD 郊外の方がCBD 中心地よりも値上がりしています。
Region | 5 years | 10 years | 20years |
Sydney LGAs within 60km radius | 6.1 | 8.2 | 5.8 |
LGAs 60-120km out of Sydney | 7.0 | 8.2 | 5.7 |
Melbourne LGAs within 60km radius | 4.3 | 6.5 | 6.3 |
LGAs 60-120km out of Melbourne | 10 | 8.2 | 7 |
Brisbane LGAs within 60km radius | 9.1 | 6.1 | 6.4 |
LGAs 60-120km out of Brisbane | 9.5 | 7.1 | 6.3 |
上記のチャートは、CBD 中心地とCBD 郊外における過去5 年・10 年・20 年単位での住宅価格の上昇率を示しています。
シドニー市内から60km 圏内にある郊外住宅の年平均価格上昇率は、5 年間で6.1%、10 年間で8.1%、20 年間で5.8%上昇しています。
同じく60km~120km 圏内にある郊外住宅の年平均価格上昇率は、5 年間で6.7%、10 年間で8.2%、20 年間で5.7%上昇しています。
メルボルン市内から60km 圏内にある郊外住宅の年平均価格上昇率は、5 年間で4.3%、10 年間で6.5%、20 年間で6.3%上昇しています。
同じく60km~120km 圏内にある郊外住宅の年平均価格上昇率は、5 年間で10%、10 年間で8.2%、20 年間で7%上昇しています。
ブリスベン市内から60km 圏内にある郊外住宅の年平均価格上昇率は、5 年間で9.1%、10 年間で6.1%、20 年間で5.4%上昇しています。
同じく60km~120km 圏内にある郊外住宅の年平均価格上昇率は、5 年間で9.5%、10 年間で7.1%、20 年間で6.3%上昇しています。
チャートからも、CBD 郊外の住宅価格がCBD 中心地の住宅価格よりも高く上昇していることがわかります。
特にメルボルンでは過去5 年間の郊外住宅の上昇率が都市と比べて6%近く高く上昇しています。
今おすすめのー戸建て住宅の投資地域は、シドニー、メルボルン、ブリスベン各都市のCBD 郊外にある一戸建て住宅です。
近年のオーストラリアでは在宅勤務の増加により、会社がある都市部への勤務日数も全体的に減少しています。
反対に、在宅時間が増加したことから、都市部の利便性よりも広いスペースのある自宅や快適な住宅環境が好まれるようになりました。
そのため、比較的手頃な値段で購入できるCBD 郊外の住宅への需要が増し、現在その住宅価格が上昇したと見られています。
今後、CBD 郊外の住宅を購入する際には、以下のポイントに注目すると良いでしょう。
1.立地
• CBD 中心地や交通機関へのアクセス良好な立地であること
• ビーチや国立公園、ワイナリーのような観光地に近接していること
• 今後の地域の発展計画(基幹事業など)がどうなっているのか確認すること
2.人口形態
• どのような年齢層が多く住んでいる地域であるか確認すること
• 今後の人口数にどのような変化が見込まれているのか把握すること
3.主要施設へのアクセス
• 学校・病院・ショッピングセンター・公園など生活における主要施設に容易にアクセスできること
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