オーストラリアで不動産購入を考える時、まず最初に始めるのが情報収集。
海外で初めて物件を購入するとなると、「何から準備を始めていいか分からない」「どんな流れで手続きを進めればいいのだろう」と検討するうちに疑問は増えるばかり。
日本にいても家を購入する機会は一生に何度もあるものではありませんから、よくわからないという不安は当然のことです。
重要なことは、必要な知識を身に付けておくこと。
不動産に関する多くの情報が飛び交う中、正確な情報を見極め、「今後の人生のことを考えて価値のある家を購入したい︕」という気持ちを後悔しないためにも、物件購入のポイントや流れ、注意点などは知っておくべきでしょう。
今回は、「オーストラリア市民・永住権者が中古物件や完成済みの新築物件を購入する際の手続き」の流れについてお伝えしていきます。
最初に、大まかな流れを見ていきましょう。
1.購入目的を決める
居住用なのか投資用なのか目的によって予算や地域が変わってくる
2.物件の予算を決める
現金で購入するなら予算内に収める必要がある
3.物件の地域を選定する
居住用なのか投資用なのか目的に適したエリアを選ぶ
4.住宅ローンの確認(Pre Approval)
銀行からいくら借りられるのか事前に確認
5.弁護士の選定と契約
弁護士を選定して契約書を確認し、契約する(契約金は通常、物件価格の10%の金額)
6.残金準備と最終審査(Final Inspection)
最初に見た家の状態と今の家の状態が同じかどうか最後に確認する
7.契約締結(Settlement)
すでに完成している物件を購入する場合は、売買契約を結んでから通常42 日後にSettlement(自分の名前で名義が移転する、登記する日のこと)をする
8.鍵の受け取り
鍵を受け取ると、入居または賃貸が可能になる
オーストラリアでの物件の売買形式
オークション(Auction)
中古物件はオークションで売却に出されている場合も多いです。
オークション開催当日に、落札時の10%の契約金を支払うことで、契約締結となります。
そのため、購入したい物件であれば、オークションに参加する前に住宅ローンの確認(Pre Approval)をしておく必要があります。
売り出し中(For Sale)
個人で売却に出されている中古物件は、オーナーと物件価格に合意をすると、0.25%の仮契約金を支払うことになります。
仮契約金を支払った日が契約締結日とされ、その日から通常5 日間(土日を挟む場合7 日間)のクーリングオフ期間が設けられます。
その後、物件購入の手続きが進行すると10%(すでに支払った0.25%を除く)の契約金を支払います。
ここで物件購入を取りやめた場合も、最初の0.25%の仮契約金は返金されません。
いずれの売買形式でもデベロッパーやオーナーによって条件が異なるので、契約書を一緒に確認して名義の移転をする弁護士を選定していれば、専門的な部分もチェックしてもらえるため安心でしょう。
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