
シドニー、メルボルン、ブリスベンなどオーストラリア大都市全体で、ユニットやマンションの賃貸価格が四半期毎に8期連続上昇し、年間上昇率は史上最高値を記録しました。
「オリオン・スター・プロパティ」にも、現在多くの方々から「高価な家賃を支払うよりユニットやマンションを買う方がいいのだろうか」と相談されるケースが増えているそう。
実際のところ、オーストラリア史上初めて「1週間の家賃より購入後の住宅ローン返済額の方が安い大都市」も現れています。
そこで今回は、気になる方も多いであろう「ユニットやマンション購入と賃貸はどちらが安いのか」という点について、トレンドを交えて説明していきます。
ユニット(マンション)購入が賃貸よりも安くなる都市

※グラフの価格は中央値。Source:Domain・CoreLogic
住宅ローンの返済額は20%デポジットを支払い、住宅ローンを80%で組み、金利は6%で計算した場合の週の返済金額。
ユニットに賃貸で住む場合とユニットを購入して住む場合とで、どのくらいの差があるのか、オーストラリアの主な都市ごとに見ていきましょう。
キャンベラ
最初の都市は、オーストラリアの首都キャンベラです。
キャンベラのユニットの家賃は週570ドルですが、ユニットを購入すると、住宅ローンの返済額は週501ドル。ユニット購入が賃貸より69ドル安くなります。

| ダーウィン
ダーウィンのユニットの家賃は週570ドルです。購入した場合、住宅ローンの返済額は週427ドルです。購入の方が賃貸より123ドルも安くなります。

ユニット(マンション)購入が賃貸よりも高いものの、大きな差がない都市
ブリスベン
ブリスベンのユニットの家賃は週590ドルですが、購入すると住宅ローンの返済額は週609ドル 。賃貸と購入で19ドルしか変わりません。

メルボルン
メルボルンのユニットの家賃は週550ドルですが、購入すると住宅ローンの返済額は週625ドルです。賃貸と購入で75ドルしか変わりません。

パース
パースのユニットの賃貸は週に550ドルですが、購入すると住宅ローンの返済額は週626ドルです。賃貸と購入で76ドルしか変わりません。

アデレード
アデレードのユニットの家賃は週460ドルですが、購入すると住宅ローンの返済額は週542ドルです。賃貸と購入との違いは82ドルのみです。

ユニット(マンション)購入が賃貸よりも高くなる都市
次の2つの都市は、賃貸より購入したときのローン返済額が週100ドル以上になるところです。
シドニー
シドニーのユニットの賃貸は週に700ドルですが、購入すると住宅ローンの返済額は週893ドルです。賃貸と購入の差は198ドルになります。

ホバート
タスマニアのホバートの場合、ユニットの賃貸は週460ドルですが、購入すると住宅ローンの返済額は週599ドルです。賃貸と購入との差は139ドルになります。

都市別に見る週コストの差

都市別に見ると、賃貸よりユニットを購入する方が週のコストが安くなるのは、キャンベラとダーウィンです。
ブリスベン、メルボルン、パース、アデレードはユニットを購入した場合、住宅ローンの返済費用が家賃より高いものの大差ないことが分かりました。
家賃を払って他人の住宅ローンを返済するより、自宅を購入して自分の住宅ローンを返済する方が、自己資産を築き、未来の選択肢も増えることでしょう。オーストラリアの住宅価格は今後も上昇傾向で、慢性的な供給不足から家賃も絶えず上昇しているため、「オリオン・スター・プロパティ」では住宅価格がさらに値上がりする前にマイホームを購入することをお勧めしています。
しかし、移民として渡豪し永住権取得まで時間が必要だったり、仕事や子供の教育などのさまざまな理由で自宅の購入が遅れてしまうことも考慮すべきポイントです。
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