お客さまによく、不動産の買い時について聞かれます。
大きな買い物であるがゆえ底値の時に購入したいという心理は、皆さん共通と言えるのではないでしょうか。
ただ、一般的に人気のエリアや物件は、価格があまり景気に左右されないのも実情です。
しかし、「セラーズ・マーケット」と「バイヤーズ・マーケット」は存在します。
2015 年に不動産価格がピークを迎えた時は、まさに売り手市場でした。
一度売物件がオークションに掛かれば、何十人という人が殺到し、競り合い、そして売り手の目標額を上回る形で売れていました。
おのずとこういう時は、購入者の立場からすると、ディスカウントはもちろん、有利な特典も得づらいことが、想像頂けるかと思います。
現在は、不動産価格のピークを越え、調整期に入り、まさに買い手市場の到来です。
そして、豪金融機関からの海外バイヤーへの貸付基準が厳しくなったことによって、オーストラリア市民や永住者にとっては一転交渉しやすいマーケットへと変容しています。
ディスカウントもあれば、物件価格の4%程に相当する「Stamp Duty」の免除やキャッシュ・バック、投資件の場合は高利回りでのテナント保証など、買い手に有利な条件が導きやすくなります。
また、海外バイヤーのローンが付かなくなり、当初の5~10 万ドル引きで急遽再販される物件も散見します。
その場合、売りは早くなりますが、優遇的な条件を得ながら物件を購入できるためお得です。
今年の7 月末に弊社のお客さまが購入されたのも、シドニーのインナーウェストで完成間近の65 万ドルの未完成物件で、Stamp Duty の免除に加え、物件価格の4%をディスカウントという、お得な契約条件でした。
完成も近付き、ローンを組む必要が出て来たため、銀行に鑑定評価を依頼したところ、ご購入からわずか2 ヶ月で、68 万ドルに、約3 万ドルの値上がりを見せました。
過去30 年間、毎年平均10%という高水準で上昇してきたオーストラリアの不動産価格。
ここからは一転ダウントレンドなのではと懸念し、買い控えている方もいらっしゃるかと思います。
しかしながらシドニーでは、向こう20 年間であと75 万件の建築が必要と言われるほど、住宅供給が足りていないのが事実。
そのため、そのタイトル通り、セラーズ・マーケットの時はセラーに、バイヤーズ・マーケットの時はバイヤーになれば、オーストラリアの不動産でまず損することはありません。
まさに今が買い時だと言えます。
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